9月15日(土)から17日(月)まで、静岡県は清水市にある清水ナショナルトレーニングセンターJ-STEPにて、デフフットサル日本代表候補合宿が行われました。
大変すばらしい環境のなかで、今回も充実した合宿となったのではないでしょうか。
川元監督(写真黒ウェア右側)からのトレーニングにおけるポイントの解説や、都度の修正指示など、要所要所で通訳(写真黒ウェア左側)と共に選手へ伝えます。
川元JAPANは必ず円陣を組みます。
デフとは聴覚障害のある方の意味。聴覚障害とは、個人差はあるものの、補聴器などの補助器具なしでは音が全く聞こえない、補助器具があったとしても音の聞き取りや聞き分けも困難な状態になるなど、基本生活において多くの場面で「制限」を受ける要因となります。
選手たちはそんな環境下でも憶することなく、競技に集中します。
プレー中の都度、必要に応じた指示などは手話言語を用いて行います。
強度の高い内容に、選手たちもさらに集中力を高めて挑みます。
通訳は監督やコーチ、そしてトレーナーと様々な部分をシンクロさせる必要があります。見る視点、先のイメージや意図など、常に情報を共有しておくことが重要となります。
さらに強度は高まります。
監督の話に意識を集中させる選手たち。聞こえないことが問題ではなく、聴く意識の存在とその強さが重要であることが、彼らの姿勢を通じて毎回実感させられます。
スタッフたちも熱が高まります。
今回の合宿では、東海リーグ1部に所属する大和撫子さんとのテストマッチが行われました。
大和撫子さんは2018年現在、順位を2位に位置する強豪のチームです。そんなチームに胸をお借りできたのはとてもありがたいこと。しかも今回、結果的には見事に勝利することができ、ここまででの取り組みが成果となって表れた瞬間を実感することができました。
障害は個性ではなく事実です。彼らが「聞こえないという事実」のなかで強く求められるのは「聴く(伝わろう・理解しよう)という意識」です。また、日本を代表する者として、日々の日常生活での過ごし方や立ち振る舞い方に対しても、その意識を高められる者、そしてそれを常に維持し続けられる者が、ここからの全てを左右すると言っても過言ではないほどに、この代表候補合宿の環境は厳しいレベルになってきています。
DSパートナーズは今後も引き続き、デフフットサル日本代表をサポートします。